塗装をおすすめできない屋根材について
屋根材そのものの劣化が進んでいる場合、塗装での改修をご提案できないことがあります。
塗装での延命が難しい屋根材があります
現地調査の際は、下記のような製品・状態でないかを必ず確認いたします。
屋根材の種類によっては、経年により層間剥離やひび割れ・欠損など「屋根材そのもの」が劣化しているケースがあります。この場合、表面に塗装を行っても基材の劣化や破損の進行を止めることはできないため、野澤美匠では塗装ではなく屋根カバー工法や葺き替えをご提案する場合がございます。以下は代表的な製品例です。同一製品でも製造時期や劣化状況により判断が異なりますので、正確な診断は現地調査にてご案内いたします。

① ニチハ「パミール」
パミールで特徴的なのが、屋根材の先端部分が何層にも剥がれていく層間剥離(ミルフィーユ状の剥離)です。これは表面塗膜だけの劣化ではなく、屋根材そのものが層状に剥離している状態です。その上から塗装しても基材の剥離は止められないため、野澤美匠では基本的に屋根塗装をご提案しません。

② クボタ・KMEW系「コロニアルNEO」
経年によってひび割れ・欠け・割れが多数発生することがある屋根材です。塗装によって表面を保護しても、屋根材そのものの割れを塗膜で補強することはできません。そのため、すでに基材の脆弱化や多数の割れが確認される場合、塗装による延命はおすすめしておりません。

③ 旧松下電工「レサス」
レサスもノンアスベスト移行期の屋根材として知られ、経年によるひび割れ・欠損が問題になります。屋根材自体の強度低下が進んだ状態では、塗装を行っても割れの進行を止めることはできません。

④ グリシェイドNEO
これも現地調査で見誤りたくない屋根材です。特徴として、木目調の表面・直線的な下端・屋根材同士の約1cm程度の隙間などが挙げられます。経年によってひび割れや欠損が発生する場合があり、塗装をして表面を保護しても基材そのものの割れを防ぐことはできません。

⑤ セキスイ「かわらU」※特にノンアスベスト品
かわらUにはアスベスト含有品とノンアスベスト品が存在し、仕様・年代によって扱いが異なります。特に後期のノンアスベスト製品では、ひび割れ・表層剥離など基材自体の劣化が進行している場合があります。その場合は塗装による改修ではなく、屋根材の状態を確認したうえで葺き替え等を検討します。